私たちが毎日使用する歯磨き粉には、ほとんどの商品に「研磨剤」という成分が含まれています。
しかし、歯医者さんから研磨剤が入っていないものを使うよう促されたり、研磨剤は歯によくないと耳にしたりして、研磨剤入りの歯磨き粉を選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、歯磨き粉の研磨剤の必要性やメリットとデメリット、使い方のコツを解説します。
正しい歯磨き粉の選び方と使い方を知って、歯の美しさと健康を手に入れましょう。
歯磨き粉に含まれる研磨剤とは
歯磨き粉に含まれる研磨剤とは、歯に付着した汚れを落として表面を綺麗にするための成分のことです。
商品によっては「清掃剤」と表記されている場合もあります。
研磨剤は、主に炭酸カルシウムや無水ケイ酸などが使用されており、歯の表面を傷つけずに歯垢や着色物を取り除くもの※1とされています。
「研磨」と聞くと、歯がガリガリと削られているというイメージを持たれる方もいますよね。
しかし、実際は通常の軽い力でブラッシングしていれば問題なく、歯の磨耗に及ぼす影響は低いという実験結果も出ています※2。
※1,2参考:日本歯磨工業会のホームページ 歯みがきQ&A
研磨剤入りの歯磨き粉のメリットとデメリット
ご自身に研磨剤入りの歯磨き粉が必要がどうかは、使用するメリットやデメリットから判断するとよいでしょう。
以下では、メリットとデメリットをそれぞれ解説します。
歯磨き粉の研磨剤のメリット
研磨剤入りの歯磨き粉のメリットは、歯の表面に付着した汚れだけでなくステインやヤニなどの着色汚れも効果的に除去できる点です。
特に、コーヒーや紅茶、ワインなどの飲み物や、タバコやカレーなどの食べ物によって歯が黄ばんでいる場合、研磨剤入りの歯磨き粉で磨くことで、歯を元の白さまで戻せる場合があります。
また、研磨剤入りの歯磨き粉は歯の表面を滑らかにし、歯垢や歯石が付着するのを予防する効果もあります。
歯垢や歯石は歯周病や虫歯の原因にもなるため、研磨剤入りの歯磨き粉の使用は歯の健康にも良いと言えるでしょう。
研磨剤入りの歯磨き粉のデメリット
研磨剤入りの歯磨き粉のデメリットとしては、過度に使用したり使用方法を誤ったりすると、歯の表面やエナメル質を傷つけてしまう可能性がある点です。
歯のエナメル質とは、歯の表面を覆っている硬い層のことで、歯を保護する役割を果たしています。
歯のエナメル質が薄くなると、歯の内部にある象牙質が露出してしまい歯が黄ばんで見えたり冷たいものや熱いものに敏感になったりする場合があります。
また、研磨剤は固くザラザラしているため、歯磨き後のすすぎが不十分な場合に歯や歯茎の隙間に残ってしまうことも。
これが長期間続くと、歯ぐきの炎症や出血につながるおそれがあるため、注意が必要です。
研磨剤入りの歯磨き粉がおすすめの人
研磨剤入りの歯磨き粉は、歯の着色汚れが気になる方や、歯垢や歯石が多く付着している方におすすめです。
歯を本来の白さ以上に白くすることはできませんが、タバコを吸う人やコーヒーや紅茶などの色の濃い飲み物をよく飲む人は、研磨剤入りの歯磨き粉で磨くことで、効果的に歯の色を明るくすることができるでしょう。
ただし、早く歯を白くしたいからといって歯磨き粉をたくさん使用したり、力を入れて磨いたりするのは逆効果です。
研磨剤入りの歯磨き粉を使用する際には、次項で紹介する注意点を理解し、適切な使用を心がけましょう。
研磨剤入りの歯磨き粉を使用する際の注意点
研磨剤入りの歯磨き粉を使用する際は以下の4点に注意しましょう。
1.歯磨き粉をつけすぎない
歯磨き粉は、少量でも十分な効果があります。
たくさんつけすぎてしまうと、歯の表面や歯ぐきに過剰な刺激を与えてしまうためです。
歯磨き粉の適量は、一般的な目安としてヘッド長さ2cmの歯ブラシで約2/3以上とされていますが、使用する歯磨き粉によっては適切な使用量が明記されている場合もあります。
使用方法を確認し、適切な量を心がけましょう。
2.力を入れて磨かない
研磨剤の有無にかかわらず、ブラッシングの圧力は歯の表面や歯ぐきに傷をつけてしまいます。
研磨剤入りの歯磨き粉を使用する際は特に、軽い力でやさしく磨きましょう。
歯の表面は、歯ブラシの毛先を垂直に当てて、小刻みに動かすように磨きます。
歯と歯ぐきの境目は、歯ブラシの毛先を斜めに当てて、歯ぐきに沿ってやさしく磨くと効果的に汚れを除去できます。
3.毛先がやわらかい歯ブラシを選ぶ
どうしてもブラッシングに力が入ってしまう方は、歯ブラシの毛先が柔らかめのものを選ぶのも一つの手段です。
歯の表面や歯ぐきに余計な負担をかけにくくなり、歯に傷がつくのを予防できます。
また、電動歯ブラシを使用する際は研磨剤が少ないものや無配合ものをが推奨されています。※
※参考:Panasonic「ドルツの正しい使いかた | オーラルケア(電動歯ブラシ ドルツ) 」
4.歯磨後は口をしっかりすすぐ
研磨剤の成分が口に残ってしまうと、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす可能性があります。
水でしっかりと口内をすすいで、研磨剤の成分を洗い流しましょう。
研磨剤なしの歯磨き粉では着色汚れを落とせない?
これまで、研磨剤には歯の着色汚れを落とす効果があることをお伝えしました。
ここで気になるのが「研磨剤なしの歯磨き粉では着色汚れは落とせないのか」という点ではないでしょうか。
実際に、市販の歯磨き粉には研磨剤無配合にもかかわらずホワイトニング向けの商品もあります。
これらは、研磨剤の代わりに「ポリリン酸ナトリウム」などのホワイトニング効果のある成分※1を配合することにより着色汚れを除去する仕組みになっています。※2
つまり、研磨剤を含まない歯磨き粉でも、歯のホワイトニングに役立つ可能性があるのです。
研磨剤入りとそうでないもののどちらを選ぶかは、ご自身の歯の状況や使用する歯ブラシ、香りや味などの歯磨き粉の特徴によって判断するとよいでしょう。
※1参考文献:ホワイトニング用歯磨剤による着色除去効果の検討
※2参考:シュミテクトトゥルーホワイト
歯磨き粉の研磨剤は適切な使用が大切
この記事では、歯磨き粉の研磨剤について必要性やメリット・デメリットを解説しました。
研磨剤は適切に使用すれば、歯の表面に付着した着色汚れを除去でき、口内を健康に保つことにもつながります。
使用方法を守り、適切に取り入れることで研磨剤の効果を最大限に活かしましょう。
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